内視鏡検査について

内視鏡検査は先端にカメラの付いた細長いスコープを口や鼻、あるいは肛門から体内に挿入し、消化管の内部を直接観察する検査です。

特に胃がんや大腸がんなどの疾患は初期段階では自覚症状に乏しく、進行するまで気づかないことも少なくありません。これらは進行すると命に関わりますが、その一方で早期発見・早期治療によって十分に治癒が見込めます。そのためには的確な内視鏡検査が大切です。

内視鏡検査の重要性

内視鏡検査の目的は以下の2つです。“検査”だけでなく“治療”も同時に行えることが内視鏡検査の大きな特徴と言えます。

病気の早期発見

外傷と異なり、体内で生じた病変は外部から観察することができません。症状があれば異常を察知できますが、無症状の場合はそのまま進行して手遅れになる可能性もあります。

内視鏡を使用することで消化管や臓器の内部を直接観察できるため、無症状であっても正確に発見できます。さらにその場で病変部の組織採取も可能なため、より詳しい検査（生検）にスムーズに繋げることも可能です。

病気の治療

内視鏡検査が他の検査と大きく違うのは、検査と同時に治療を行えることです。内視鏡の先端には処置具が備わっているため、検査と同時に病変の切除や患部の止血なども可能なのです。

初期のがんや、将来的にがん化する恐れのあるポリープを切除することによって、がんの発症・進行を未然に防ぐことができます。処置の判断は医師が的確に行い、患者様の同意のもとで行いますのでご案内ください。

胃カメラ検査（上部消化管内視鏡検査）

胃カメラ検査では鼻、あるいは口からスコープを挿入し、食道、胃、十二指腸の内部を観察します。一般的に胃カメラ検査と呼びますが、正式には「上部消化管内視鏡検査」と言います。

スコープ挿入による苦痛を心配される方も多いと思いますが、当クリニックでは苦しさの少ない鼻からの挿入を行い、必要に応じて鎮静剤（眠る麻酔）を使用します。スコープの操作にも細心の注意を払い、可能な限り苦痛を抑えた検査をご提供いたしますので、胃カメラに不安がある方や、かつて辛い思いをして苦手意識のある方も加古川うおずみクリニックへお気軽にご相談ください。

胃カメラ検査で発見できる主な疾患

大腸カメラ検査（下部消化管内視鏡検査）

大腸カメラ検査（下部消化管内視鏡検査）では、肛門から内視鏡を挿入して大腸全体を観察します。この検査により、自覚症状が現れにくい大腸がんや大腸ポリープなどの病変を正確に発見し、早期治療に繋げることができます。

また病変の程度に応じて、検査と同時に治療（切除・止血）や組織採取（生検）も行うことができ、様々な疾患の確定診断にも役立ちます。

大腸カメラ検査をご希望される方へ

当クリニックでは大腸カメラ検査は行っておりません。検査をご希望される場合は、提供先医療機関へ迅速にご紹介させていただきます。検査に関するご質問には細やかにお応えさせていただきますので、検査前提での受診も歓迎いたします。

大腸カメラ検査で発見できる主な疾患