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痔とは?

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痔は肛門やその周辺に生じる疾患の総称です。広く「国民病」とされる疾患で、日本人の多くが悩まされている疾患と言えます。主な症状は肛門からの出血や痛みであり、症状が進行すると苦痛や不快感が増すほか、場合によっては手術が必要となります。

肛門からの出血の多くは痔によるものですが、似た症状を持つ他の疾患、例えば大腸がんやポリープ、潰瘍性大腸炎なども存在するため、疑わしい場合は適切な検査を行い、重大な疾患を見落とさないように注意が必要です。

痔の症状

下記にてご説明するように、痔にはいくつかの種類があり、病態ごとに症状は異なります。共通して現れる症状としては以下が挙げられます。症状は1つだけ現れたり、複数が同時に現れたりしますので、疑われる場合は早めに加古川うおずみクリニックへご相談ください。

出血

痔から出血が起こり、便に鮮血が混じります(血便)。痔の種類や症状の程度によって出血量は異なり、排便時のみにみられる場合もあれば、下着に血や粘液が付着する場合もあります。

かゆみ

肛門周囲にかゆみや炎症を感じることがあります。

腫れ

痔核が肛門外に飛び出ている場合、病変部が肛門周囲で目立つことがあります。

排便時の不快感・痛み

便通が困難になったり、激しい痛みを伴ったりすることがあります。

痔の種類と治療方法

痔は肛門付近に生じる病変の総称ですので、一口に痔と言っても様々な種類があります。それぞれで治療方法が異なりますが、大きく分けて保存療法(軟膏や飲み薬)、硬化療法(注射による治療)、そして手術によって治癒を目指します。以下では主な痔の種類と治療方法についてご紹介します。

当クリニックでは薬による痔の保存療法を行っています。その他の治療が必要となる場合は、適切な医療機関をご紹介させていただきます。痔の治療は早めに始めることで負担を軽減できますので、痔でお困りであればお気軽に当クリニックまでご相談ください。

痔核(いぼ痔)

痔核は肛門周辺に生じるしこりのことで、男女問わず痔疾患の半数以上を占めています。しこりができる場所によって「内痔核」と「外痔核」に分けられます。

内痔核

直腸と肛門の境目である歯状線(しじょうせん)よりも内側(直腸側)に生じた痔核を「内痔核」とよびます。初期段階では痛みなどはなく、排便時の出血が主な症状として現れます。進行すると内痔核が肛門から脱出するようになり痛みが伴うことがあります。

内痔核はその進行状態によって以下の4つに分類されます。

Ⅰ度:直腸に痔核ができた状態です。痛みはほとんどなく、排便時の出血がみられます。

Ⅱ度:排便時に痔核が脱出するようになった状態です。排便後には自然に元に戻ります。

Ⅲ度:排便時に脱出した痔核が自然に戻らなくなった状態です。指で押し込む必要があります。

Ⅳ度:痔核が常に脱出している状態です。常に不快感や痛みが伴い、粘液が漏れて下着に付着することがあります。

主な治療方法

痔核の脱出状態によって適切な治療方法を選択します。

Ⅰ度:保存療法、排便のコントロール、経過観察によって経過観察を行います。

Ⅱ度・Ⅲ度:状態に応じて痔核硬化療法(ジオン注・ALTA療法)や手術(結紮切除術)から選択します。日帰りで治療を行えることもあります。

Ⅳ度:手術が必要になるケースが多いです。病態によっては入院や緊急手術が必要になることもあります。

外痔核

外痔核は肛門のふちにできるしこりです。内痔核と異なり痛みを感じる部位に生じる痔ですので、排便時や着座時などに強い痛みを伴います。

主な治療方法

軟膏治療や排便コントロール、生活習慣の改善を行うことで、2〜3週間程度で自然治癒が見込めることが多いです。改善しない場合や痛みが強い場合は手術(結紮切除術)を検討することもあります。

裂肛(切れ痔)

裂肛は肛門の上皮が裂けた状態です。肛門上皮は痛みを感じる部位ですので、排便時の出血と強い痛みが主な症状として挙げられます。出血の程度は様々で、トイレットペーパーに付着する程度であることもあれば、流れ出るほど大量なケースもあります。

便秘や下痢などによって肛門上皮が切れることで生じます。男女共にみられますが、排便トラブルの多い女性に多く発生する痔です。

主な治療方法

裂肛の治療では保存療法が基本となります。原因となる便秘や下痢を治し、傷を治癒させます。

裂肛が慢性化すると肛門の狭窄が起こり、稀に手術が必要となることもあります。

肛門周囲膿瘍・痔瘻

肛門周囲膿瘍は肛門の下端にある肛門陰窩に細菌が侵入し、肛門の周辺に膿が溜まった状態のことを指します。痛みや発熱などの症状が現れますが、溜まった膿が排出されれば軽快します。しかし症状が軽快しても膿の通り道がそのまま残ることがあり、この状態を「痔瘻(穴痔)」と呼びます。痔瘻になると自然治癒しませんので、適切な治療が必要となります。

主な治療方法

肛門周囲膿瘍は抗生物質では治らないことが多いため、病変部を切開しての排膿が効果的です。痔瘻も保存療法では治癒しませんので、手術によって膿の通り道(瘻管)を塞ぐ必要があります。

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