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胃がんとは?
胃がんは胃の粘膜にできる悪性腫瘍(ポリープ)のことを指します。進行性の疾患で、進行するにつれて重篤な症状が現れ、他の部位への転移も起こることもあります。命に関わる疾患ですが、初期段階では自覚症状がほとんど現れないという厄介な特徴を持っています。そのため、胃がんになっていることに気づかずに進行するケースも多く見受けられます。
胃がんが進行すると治療が難しくなりますが、初期段階であれば内視鏡的な切除が可能で、十分に治癒できる可能性があります。胃がんに関する研究は比較的進んでおり、治療方法も確立されています。早めに治療ができれば治せる疾患ですので、常に早期発見と早期治療の意識を持つことが大切です。
胃がんの症状
初期の胃がんでは自覚症状が現れないことも多いですが、症状としては以下が挙げられます。
- 胃の痛み・不快感
- 胸焼け
- 食欲不振
- 吐き気
- 下血(黒い便が出る)
- 体重減少 など
胃がんが疑われる場合は早めの受診を!
胃の不快感や胸焼けなど、胃がんの症状は比較的ありふれたものであるため、症状のみから胃がんを疑うのは困難です。市販の胃腸薬で一時的に症状が緩和されることもありますが、自己判断は好ましくありません。少しでも違和感を覚えた際には早めに医療機関を受診してください。
胃がんの原因
胃がんを発症するメカニズムは明らかになっていませんが、胃がんのリスク要因となるものはいくつもあります。生活習慣に起因するものもあるので、胃がんの予防には生活習慣の改善も必要です。
ピロリ菌感染
ピロリ菌に感染すると慢性的な胃炎が生じ、それが長期化することで胃がんのリスクを高めます。感染したからといって必ずしも胃がんになるわけではありませんが、一度でも感染歴のある方は、定期的な胃カメラ検査をお勧めします。
食生活
塩分の多い食事や刺激物の過剰な摂取は、胃がんの発症リスクを増加させる可能性があります。
喫煙・飲酒
タバコや過度なアルコール摂取は胃がんのリスクを高めます。
胃がんの検査
胃がんは自覚症状が現れにくいため、定期的な検査によって胃がんの有無を確認する必要があります。胃がんの診断にはバリウム検査(X線検査)と内視鏡検査(胃カメラ検査)があります。
バリウム検査(X線検査)
バリウム(造影剤)と発泡剤を飲み、X線(レントゲン)撮影を行う検査です。造影剤と発泡剤の飲み方にはコツがありますので、不安な方はご遠慮なくお尋ねください。
当クリニックには専門の放射線技師がおり、常に検査機器の状態を確認したうえで検査を行っています。
胃カメラ検査(上部消化管内視鏡検査)
先端にカメラの付いた細長いスコープを口、あるいは鼻から挿入して、食道、胃、十二指腸を直接観察する検査です。粘膜の微細な変化も鮮明に確認することができるため、胃がん以外の疾患の発見にも効果的です。
当クリニックでは経鼻内視鏡の導入と鎮静剤(眠る麻酔)の活用によって、負担の少ない検査を行っております。
胃がんの治療
胃がんが検査で発見された場合は腹部超音波検査やCT検査などを行い、周囲のリンパ節や多臓器への転移の有無を調べます。検査結果や患者様のお体の状態から総合的に判断したうえで、適切な治療方法が選択されます。
内視鏡治療
病変部が微細で転移の可能性がないものは、内視鏡を使って切除することも可能です。手術と比べて低侵襲な治療が可能ですが、進行して深いところまで浸潤しているがんの場合には手術が必要になることもあります。
外科手術
進行した胃がんでは外科手術が必要となることもあります。方法としては、臍の上を切開してがんを切除する「開腹手術」や、腹部に小さな穴を複数開け、そこから処置具を挿入して病変部の切除を行う「腹腔鏡下手術」などがあります。
がんの進行度にもよりますが、手術前後に抗がん剤治療が必要となることもあります(これを「補助化学療法」と言います)。
※外科的手術が必要な場合は適切な医療機関をご紹介させていただきます
当クリニックでは胃がんのお悩みにお応えします
胃がんは命に関わる疾患ですが、早期発見・早期治療によってその多くが完治可能になっています。常に予防の意識を持つことが大切です。
兵庫県加古川市にある当クリニックの院長は、長年がん研究とその治療に携わってきました。胃がんについても専門的な視点でのアドバイスが可能ですので、がんに関するお悩みがありましたらお気軽にご相談ください。