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外科診療について

外科診療について

外科と聞くと腹部や心臓などの大掛かりな手術をイメージされるかと思いますが、外科では日常生活で負った外傷、巻き爪などの化膿性疾患、粉瘤・脂肪腫などの良性腫瘤、胆石・虫垂炎などの急性期疾患まで幅広く対応します。また食道から肛門にかけても外科の専門領域ですので、これらに生じた疾患の治療も行います(口や喉は口腔外科、耳鼻科の範囲となります)。

「部活で怪我をした」「料理中にやけどをした」などは比較的よくある症例で、軽度であればご家庭で対応される方も多いと思います。しかし、適切な対応を行わないと化膿して跡が残ったり、細菌感染を起こしたりすることもありますので、些細な怪我でもご遠慮なくご相談ください。

当クリニックでは、外科専門医が迅速に適切な処置を行うのはもちろん、必要に応じて適切な医療機関のご紹介もさせていただきます。

外科で診る主な症例

捻挫・骨折

関節に強い外力がかかると、関節を支える靭帯が損傷することがあります。この状態を「捻挫」と呼びます。人体の関節すべてで起こる可能性がありますが、特に多いのは足首の捻挫です。適切な処置を行わないと再発を起こしやすくなったり、変形性関節症の原因になったりしますので、単なる捻挫だと軽視せずに受診をお勧めします。

また骨が損傷している「骨折」の初期対応も外科で行います。ただし、変形や転移などを伴う骨折の場合は整形外科での対応が必要となりますので、必要に応じて適切な医療機関をご紹介させていただきます。

怪我・外傷

受傷の状態によって擦り傷、切り傷、刺し傷など様々な種類があります。軽度であればご家庭での処置で傷痕なく治癒することもありますが、傷口から細菌感染を起こすこともあるので注意が必要です。

重症例では骨折などを併発している可能性もありますので、「大きな怪我をした」と思ったらすぐに医療機関を受診してください。

鼠径ヘルニア

腹膜や腸の一部が、足の付け根(鼠径部)の筋肉の隙間から皮膚下へと飛び出す疾患のことを「鼠径ヘルニア」と呼びます。発症すると自然治癒することはなく、放置すると腸閉塞や腸壊死などの命に関わる症状を引き起こすことがありますので、早めの治療をお勧めします。

急性虫垂炎

大腸のはじまりの部分にある虫垂の炎症によって起こる疾患が「急性虫垂炎」です。腹部(特に右下腹部)の激しい痛みが特徴で、10~20代を中心に幅広い年代で発症します。かつて「盲腸」と呼ばれた比較的身近な疾患ですが、処置が遅れると命に関わることもあるので、疑われる場合は迅速な対応が必要です。

肛門やその周辺に生じた疾患を総称して痔と呼びます。病変が生じている部位に応じて様々な種類がありますが、主な症状としては肛門からの出血や排便時の痛みなどがあります。「国民病」とされ、多くの方が悩まされている疾患です。

痔ではなく大腸がんやポリープ、潰瘍性大腸炎などによって出血が起きているケースもあるため、疑われる場合は早めの受診をお勧めします。

いぼ・できもの

いぼやできものなどは、良性であっても医学用語で「腫瘍」と呼ばれます。形状や形成にともなう症状は幅広いため、一口に腫瘍といってもその病態は様々です。

ほとんどの場合、良性腫瘍に特段の治療は必要ありませんが、炎症を起こして腫れたり、何よりその見た目が気になったりしますので、適宜治療を行います。稀に皮膚がんなどの悪性腫瘍が混在していることもあるので注意が必要です。

巻き爪

巻き爪は足の爪の両端が内側に湾曲している状態のことを指します。湾曲した爪が皮膚に食い込むことで炎症を起こし、激しい痛みを起こす(陥没爪)ことがあるので適切な治療が必要です。

放置すると悪化して歩行に影響が出ることもありますので、ひどくなる前にご相談ください。

やけど

炎や高温の物体・液体などに触れたことで、皮膚表面や粘膜が損傷した状態が「やけど(火傷)」です。比較的ありふれた怪我ではありますが、適切な処置がされなかったり、重度のやけどを負ったりすると後遺症が残ることもあります。

皮膚の広い範囲にやけどを負うと命に関わることもありますので、大きなやけどを負った(と思った)際には直ちに医療機関を受診してください。

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